金融検査のお仕事➁

皆さん、こんにちは。広島で公認会計士&税理士をやっています奥田と申します。

今回は前回に引き続き、金融検査のお仕事について述べていきたいと思います。 私が実際に金融検査の仕事をして感じたことは、

1つ目、物事の本質を見極める能力が鍛えられる/必要である

金融検査においては、資料を読み込むことは当たり前ですが、そのことを前提に金融機関の職員の方々と何が問題なのかを議論していくことになります。問題がある事項を見つけるのは、(ある程度の経験があれば)比較的簡単なのですが、なぜその問題が起こっているのかという点については、それが金融機関としての組織的・構造的な問題なのか、担当部署や担当者のミスや間違いレベルの問題なのかという原因の分析を深掘りして行う必要がありますので、必然的に物事の本質を見極める能力が鍛えられていきます。

一見、単純なミスや間違いによる問題だと考えられる事項についても、その原因を深掘りしていくと金融機関としての組織的・構造的な問題に繋がっていたりすることもあるので、物事を深掘りして分析していくという点が金融検査の仕事のやりがいであるとともに物事をとことん追究するという性格の方に向いている仕事かなと思います。

長くなりますので、2つ目以降は次回に続きます。