皆さん、こんにちは。広島で公認会計士&税理士をやっています奥田と申します。
前回の投稿では、年間の売上高が1千万円以下の農家について消費税がゼロとなることで自らの「儲け」が減るカラクリについて述べました。実は年間の売上高が1千万円を超える農家でも今後の消費税の議論の展開によっては自らの「儲け」が大きく減る可能性があります。そこで、今回は年間売上高1千万円超の農家の「儲け」が減る可能性について述べてみたいと思います。
現在、飲食料品についての消費税をゼロとする議論がなされています。少し専門的になるのですが、消費税をゼロとする議論には、消費税率を0%の取引とするのか、もしくは非課税の取引とするのか、という2つの考え方があります。どちらも消費税はゼロなので同じに思えるのですが、消費税の仕組みからどちらの扱いにするかで年間の売上高が1千万円を超える農家の方々に大きく影響してきます。
まず、消費税率を0%の取引とした場合(毎年の税抜きの売上高2千万円、売上原価・仕入れ1.8千万円と仮定)
この場合は、売上による預かった消費税はゼロ、売上原価・仕入れにより支払った消費税は180万円になります。そして、支払った180万円は消費税の申告をすることで還付を受けることができます。
次に、非課税の取引とした場合(売上や原価などは上記と同様)
この場合も、上記と同様に預かった消費税はゼロ、支払った消費税は180万円になります。ただし、消費税のルールとして非課税取引の場合、それにかかった仕入れに係る消費税の還付を受けることができないことになっているのです。この場合、支払った消費税180万円は全額自己負担しなければならないのです。
上記で説明したように消費税率を0%の取引とするのか、非課税の取引とするのか、で大きな影響を受けることになります。
当ブログについてのご質問やご相談事項については、お問い合わせフォームからお願いします。
